チャイナペインティングの制作方法
絵具
陶磁器用の絵具は、“顔料”とよばれる鉱物の粉末からできています。色々な鉱物を混ぜ合わせる事により、さまざまな色を作り出すことが出来ます。ペルシャでは900年頃から天然コバルト(呉須)を使用し“地中海のコバルトブルー”を作り出していました。
例えば、赤い色は鉄/コバルト/銅/マンガン/クローム/ニッケル/ウラン/金を混合して作ります。
絵付け方法
粉末状の絵の具を専用オイルで練り平筆か丸筆で描きます。手法としては、平筆を使ってグラデーションを生かしたアメリカンスタイルと、主に丸筆を使って伝統的なモチーフの組み合わせによるヨーロピアンスタイル等があります。
焼成
絵を描いたら次は焼成です。焼成窯はメーカーによって何種類かあります。アメリカのクレス社陶芸用電気炉の場合、焼成温度は815℃程度で、焼成時間は3時間半から4時間位かかります。さらに描き加えたい場合は、もう一度描きたし焼成(何度でも可能)します。
金彩
いよいよ仕上げです。豪華な作品にしたい場合は金彩をほどこすと効果的です。ただし金は焼成温度が低い(780℃位)ので最後に焼成します。 |